【学校向け】先生による生徒へのハラスメント防止研修

生徒指導・部活動指導の中で「指導」と「ハラスメント(いじめ・嫌がらせ)」の違いを正しく理解し、
先生が行為者(加害者)にならないための関わり方と、心理的安全性の高い学校づくりにつなげる研修です。

学校向けハラスメント防止研修イメージ

研修の目的

本研修は、先生方が「指導」と「ハラスメント(いじめ・嫌がらせ)」の違いを正しく理解し、生徒指導・部活動指導の中で行為者にならない関わり方を身につけることを目的としています。
体罰・叱責・パワハラなどの違いを整理し、感情コントロールや、生徒との信頼関係を高めるコミュニケーションを学ぶことで、生徒・保護者からの信頼を得られる、心理的安全性の高い学校文化を育むことを目指します。

研修の3つのポイント

POINT 01

教育現場で起きやすいハラスメントの実態と「指導」との違いが整理できる

学校現場では、パワハラ・セクハラ・指導ハラ・モラハラなど、さまざまな形のハラスメントが起こりえます。
本研修では、体罰とハラスメントの違いと共通点、学校教育法や文科省通達、公務員倫理などの法的・制度的な位置付けを踏まえ、
「どこまでが適切な指導で、どこからがハラスメントなのか」を具体的な事例検討を通して整理していきます。
また、無自覚な行為者の心理や、学校という組織文化・部活動文化がハラスメントを生みやすくする背景についても学びます。

POINT 02

生徒の発達段階を踏まえた関わり方と、信頼関係を築くコミュニケーションが身につく

小・中・高校それぞれの発達段階に応じた心理的特徴や、思春期特有の両価性・自尊心の揺れを理解した上で、
生徒との信頼関係をつくる「聴き方」「気持ちの受け止め方」「褒め方」を学びます。
子どもの気持ちを共感的に聴くポイント、怒りを攻撃ではなく「自分の気持ち」として伝える方法、
生徒の「いいところ」を言語化して自尊感情を育てる関わり方など、現場ですぐに実践できるスキルをワーク形式で体験していただきます。
これにより、生徒が本音を話しやすくなり、問題の早期発見・予防にもつながります。

POINT 03

パワハラにならない指導法と、学校組織としてのハラスメント予防策が分かる

「叱る」「指導する」こと自体は、生徒の成長支援に欠かせない大切な役割です。
本研修では、パワハラにならない指導法(例:フレームワーク「あ・れ・グ・ミ・か」など)を使いながら、
感情的・威圧的な叱責との違いを整理します。先生役・生徒役のロールプレイを通して、実際の場面での言い換えや伝え方を練習します。
併せて、相談体制・アンケートなどによる一次予防、面談スキル・事後対応・改善プログラムといった二次予防についても、
学校組織としてどのように取り組めるかを具体的に検討します。

カリキュラムの例

学校種別(小・中・高)や、現在の課題に合わせてオリジナルのカリキュラムをご提案します。

ハラスメントの基礎理解
  • ハラスメントの定義と範囲
  • 体罰とハラスメントの違い・共通点
  • 教育現場で起きやすいハラスメントの種類(パワハラ・セクハラ・指導ハラ・モラハラなど)
  • 事例検討(授業・生徒指導・部活動場面など)
  • 学校教育法・文科省通達・公務員倫理など法的・制度的な位置付け
なぜハラスメントは起こるのか
  • 無自覚な行為者の心理(正義感の暴走・自身の受けてきた指導の影響 など)
  • 学校組織の文化・構造(閉鎖性・上下関係・部活動文化など)が与える影響
  • 「成果志向」「時間的・精神的な余裕のなさ」とハラスメントの関係
生徒の発達段階と関わり方
  • 小学生・中学生・高校生それぞれの発達段階の特徴
  • 思春期の自己肯定感・両価性・反抗期への理解
  • 生徒との距離感・境界線の引き方
生徒との信頼関係づくり・感情コントロール
  • 信頼関係の三原則:傾聴・共感・承認
  • 子どもの気持ちを受け止める聴き方(共感的な聴き方・あいづち・姿勢)
  • 怒りの適切な伝え方(自他尊重・第一次感情の伝え方)
  • 褒めるスキルと自尊感情の育て方
  • 認知行動療法・アンガーマネジメントを用いた感情コントロール
パワハラにならない指導法
  • 「指導・叱る/叱責/体罰/ハラスメント」の違いの整理
  • 適切な指導の条件(冷静・具体的・短く一つだけ など)
  • 上手く指導できなかった場面のセリフ言い換えワーク
  • パワハラにならない指導法(例:「あ・れ・グ・ミ・か」)
  • 先生役・生徒役のロールプレイによる実践練習
学校組織としての一次・二次予防
  • 一次予防:相談体制・アンケート・校内研修・学校文化の形成
  • 二次予防:面談スキル・事後対応・改善プログラム
  • 教職員同士のハラスメント防止・保護者からのクレーム対策への応用
  • 明日から学校全体で取り組めるアクションプランの整理
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講師紹介

宮本剛志
公認心理師 / シニア産業カウンセラー

宮本 剛志

株式会社メンタル・リンク 代表取締役社長。
教育関係の企業(ベネッセグループ)で事業所や相談室の責任者を経験。その後、カウンセラー・研修講師として独立。
研修・講演は年間約150回、カウンセリングは年間のべ約400人。複数の組織でハラスメント防止委員会の委員を務めるなど社外でも活動している。
『ハラスメントの解剖図鑑』(誠文堂新光社)、『怒る上司のトリセツ』(時事通信社)など、書籍・メディア掲載も多数。

B講師(イラスト)
アンガーマネジメントコンサルタント / 産業カウンセラー

B講師

学校でのハラスメント防止研修の経験が豊富なベテラン講師。先生から生徒へのハラスメント防止だけでなく、教職員同士のハラスメント防止研修や、保護者からのクレーム対策研修も数多く担当。
わかりやすい資料とワーク等の実践を交えた内容で、学校現場での「明日から使えるスキル」を重視した研修スタイルが特徴。
学校だけでなく、公的機関での実績も豊富で、アサーティブコミュニケーション研修・アンガーマネジメント研修なども担当。

導入までの流れ

1
お問い合わせ

まずはお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。
学校種別や現在感じておられる課題など、分かる範囲でお知らせください。

2
ヒアリング

研修を担当する講師が、直接貴校の状況やご要望を伺います。
生徒指導・部活動指導・教職員同士の関係性など、現場のリアルなお声をお聞かせください。

3
ご提案・ご発注

お伺いした課題に合わせて、貴校に最適な研修プログラムをご提案いたします。
ねらいや内容・進行イメージが伝わるよう、資料を用いながら丁寧にご説明いたします。

4
研修実施

弊社代表の宮本、またはB講師が研修を担当します。
対面研修はもちろん、オンライン研修(Zoom等)にも対応しております。

5
フィードバック・フォロー

研修後にアンケート結果やご担当者様のお声をもとにフィードバックを共有し、
必要に応じて継続研修や教職員向けの個別テーマ研修などもご提案いたします。

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